制度・手続き

【女性の離婚後手続き】ママが離婚後やることチェックリスト15項目

こんにちは。
私は第3子出産時に生死を彷徨い、今後の人生を考えた末に離婚したアラフォーママです。

現代の日本社会において、離婚に際して多くの手続きが必要です。

ママ
ママ
育児・仕事・家事に追われる中で
手続きまで追加されると、やりきれるのか不安

るか
るか
分かります。
私も不安いっぱいでした。

調べるだけで疲れ果て、手続きをする頃にはぐったりした記憶があります。
そんな経験から、これから離婚を考える方のために離婚後必要な手続きをチェックリストにしたので、ぜひ活用をしてください。

①健康保険の手続き
②年金の手続き
③住民票の異動、世帯主の変更

④印鑑登録の変更
⑤児童手当の受取人変更
⑥行政から受けられる手当や制度利用の申請
⑦子どもの戸籍と姓の変更
⑧保育所や幼稚園の入所入園、転校手続き
⑨就学援助の申請
⑩車の名義・車庫証明変更

⑪免許証・銀行の名義変更・印鑑変更
⑫「年金分割」の手続き
⑬「会社」に離婚の報告
⑭家の名義変更・住宅ローン借り換え
⑮生命保険関連の名義、受取人変更

こちらが、必要な手続きのチェックリストになります。
ここには14個ありますが、状況によっては必要がない手続きもあります

この記事は、かなり長いです。
まずはざっくり必要な箇所だけ流し見し、本当に必要になった際に自分の該当する箇所を熟読して頂ければと思い、作成しております。

一つひとつ説明をする際、どのような方が対象になるのかを各項目ごとの最初にピックアップしていますので、当てはまるものだけを確認できるようになっています

今回は離婚後に焦点を当てています。
離婚手続きに関する話はこちらから確認ができるので、合わせてご覧ください。

健康保険や年金の手続き


自分と子どもが一緒に暮らしていても、子どもだけは父親の会社の健康保険に残しておくケースもあります。こちらも、夫婦間で事前にどうするかを話し合っておきましょう。

自分の会社の雇用保険に加入している方

子どもを扶養に入れていて、姓を変える予定がない
手続きの必要はありません。

子どもを扶養に入れていて、自分だけ姓を変えた
自分の名義変更をする手続きが必要で、会社に手続きを依頼するだけで大丈夫です。

必要な物もの
本人確認書類: 運転免許証や住民票など、氏名変更の事実を証明できる書類

子どもは夫の扶養中
子どもを扶養に入れる手続きが必要です。
自分の姓を変える場合は合わせて手続きが必要です。
会社に手続きの依頼をしましょう。

必要な物もの
子どもとの関係が証明できる種類:住民票など

夫の社会保険に加入している方

勤め先がある方
職場で事情を説明し、社会保険加入・子どもを扶養に入れる相談が必要です。

必要な物もの
住民票など、氏名変更の事実を証明と子どもとの関係が分かる書類

社会保険加入が難しい方
離婚をして夫の健康保険から外れる14日以内に住所地の市区町村町役所へ行き、国民健康保険に加入する必要があります。

必要な物もの
・健康保険被保険者資格喪失届
・以前の国民健康保険証

夫の国民健康保険に加入している方

勤め先がある方
職場で事情を説明し、社会保険加入・子どもを扶養に入れる相談が必要です。

必要なもの
健康保険資格喪失証明書・住民票や戸籍謄本などが必要になるので、確認したから準備しましょう。

社会保険加入が難しい方
住居地の市区町村町役場で国民健康保険に加入し、子どもを扶養に入れる手続きが必要です。婚姻中にも国民健康保険に入っていた場合は、「世帯変更」の手続きを行えます。自分が世帯主となり、子どもがいる場合は被保険者として入れます。

必要なもの
・国民健康保険被保険者取得届
・健康保険資格喪失証明書
・印鑑
・本人確認のできるもの(免許証やパスポートなど)

自身の国民健康保険加入している方

子どもを扶養に入れている方
手続きの必要はありません。

どもを扶養に入れていない方
住居地の市区町村町役場で、扶養に入れる手続きが必要です。

必要なもの
・国民健康保険被保険者取得届
・健康保険資格喪失証明書
・印鑑
・本人確認のできるもの(免許証やパスポートなど)

離婚後に引っ越しをする場合

離婚後に引っ越しをする場合は、転居前の役所で一度脱会手続きをしたうえで、転居先の役所に行って新たに加入手続きをします。管轄の役所が違うとそれぞれに手続きが必要で、これを忘れると保険料を二重に取られてしまう可能性があるので、注意しましょう。

年金手続き

勤め先がある方
職場へ厚生年金に加入が可能であるかを確認し、加入可能であれば手続きをしてもらいます。

加入が難しい方や、専業主婦の方
『国民年金』の変更手続きを住居地の市区町村町役場で行います。

必要なもの
・年金手帳
・離婚届受理証明書(または離婚後の戸籍謄本)
・本人確認のできるもの(免許証やパスポートなど)

住民票の異動、世帯主の変更

引っ越しをする場合

手続き内容
・転出届(現住所の市区町村役場で提出)

・転入届(新住所の市区町村役場で提出)

必要なもの
・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
・印鑑(必要な場合)
・転出証明書(転出届提出後に発行される)
・新住所の賃貸契約書(必要な場合)

・転出届は 引っ越しの14日前から提出可能
・転入届は 引っ越し後14日以内に提出が必要

夫が出ていく場合

・転出届は 引っ越しの14日前から提出可能
・転入届は 引っ越し後14日以内に提出が必要

手続き内容
・世帯主変更届(必要な場合)
・住民票の修正(夫の転出確認)

必要なもの
・夫が転出届を出していれば、自動的に住民票から消える

印鑑登録の変更


離婚によって苗字を変える場合、印鑑登録は一旦破棄されます。そのため、現住所地の市区町村役所新しく登録が必要です。また、住所地が変わる場合は、「印鑑登録」の変更手続きをします。

必要なもの
・印鑑登録カード
・新しく登録する印鑑(印鑑を変える場合のみ)
・本人確認のできるもの(免許証やパスポートなど)

るか
るか
実は…実印は苗字ではなく名前で登録が出来るんです!
苗字を変えると一旦破棄されてしまうので、これから実印登録する人は名前だけの印鑑がおすすめ!
私は、今後を考えて今回は名前のみの印鑑を登録したよ!

児童手当の受取人変更


既に母親は受け取っている場合は手続きの必要はありません。

手続きが必要な方は住居地の市区町村町役場に「児童手当の受給事由消滅届」と「認定請求書」を提出する必要があります。

必要なもの
・印鑑登録カード
・新しく登録する印鑑(印鑑を変える場合のみ)
・本人確認のできるもの(免許証やパスポートなど)

るか
るか
児童扶養手当やひとり親医療費助成制度も同じ窓口になるため、同時に手続きがおすすめ!

行政から受けられる手当や制度利用の申請

児童扶養手当

18歳未満の子どもがいる場合、収入に応じて所定金額の支援を受ける制度です。
所得に合わせて満額、一部支給支払われます。

こちら私が作成した、収入毎に受け取れる可能性がある金額です。

年収(給与収入)の目安 1人 2人 3人
全額支給(満額)になる可能性が高い ~約200万円 ~約290万円 ~約375万円前後
一部支給
(結果額や受給額によって段階的に減額)
約200万~360万円 約290万円~420万円 約375万円~480万円
支給停止(受け取れない)可能性が高い 約360万円以上 約420万円以上 約480万円以上

 

るか
るか
児童扶養手当やひとり親医療費助成制度も同じ窓口になるため、同時に手続きがおすすめ!我が家は育休明けで非課税世帯な子どもが3人
1人目 45,550円+2人目 10,750円+3人目 10,750円=67,000円
現在、こちらの金額を受け取っています。

必要なもの
・子どもの入籍届出後の戸籍謄本
・住民票
・申請者名義の預金通帳
・所得証明書
・健康保険証

ひとり親医療費助成

所得に応じて医療費を全額・一部助成してくれる制度です。こちらは児童扶養手当と同じ窓口で同時手続きができます。必要なものも同様で大丈夫です。

児童扶養手当は全国一律ですが、ひとり親医療費助成は各自治体で異なっているため、片方しか受け取れないこともあります。

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子どもの戸籍と姓の変

知ってました?子どもって、出生届を提出した際父親の戸籍に入るんです。離婚届を提出した際、自分だけ戸籍から抜けた状態になっていて、子どもは元夫の戸籍に入ったままなんです。

るか
るか
日本の制度って、男性中心の社会だな~

なので、子どもをどちらの戸籍に入れるのかを考える必要があります。父親の戸籍に残すのであれば、手続きは必要ありません。

自分の戸籍に入れるのであれば、離婚届を提出してから3ケ月以上経過したら家庭裁判所で『子の氏の変更許可』の手続きをする必要があります。裁判所の許可後、管轄の役所で『入登録届』を提出して完了です。

裁判を起こして、子どもの利益を確認する必要があるんだって。これ、本当にめんどくさいよね。
我が家は親権だけでなく、戸籍も繋がりがなくなると元夫が暴走しそうだったので…そのままにしたよ。

保育所や幼稚園の入所入園、転校手続き

既に入っている園に、継続的に通うのであれば必要なし

これから新規で保育園に預けて働く場合や、引っ越しにより転入園を希望する場合は、役所で保育所の申し込みをします。空き状況は地域にもよるので、役所で相談して申し込み先を検討することをお勧めします。

必要なもの
・入所申込書
・家庭で保育できないことがわかる書類
・収入・税額が確認できる書類

転校に関しては、通っている学校へ転向の意向を伝えると、転入先に渡す必要のある『在学証明書』『教科書給与証明書』を準備してくれます。役所で「転入届」を提出する際、転入先を確認し、新しい学校へ連絡を入れ、転校手続きをします。

必要なもの
・在学証明書(元の学校で発行されたもの)
・有料給与証明書(元の学校で発行されたもの)
・転入学通知書(役所で発行)
・住民票(役所で発行された転入後のもの)
・印鑑
・親族の身分証明書

就学援助の申請


小中学校に在学中の子どもが対象で、これは母子家庭に限らず、家庭の経済的事情で申請をすることが可能です。学校もしくは役所に申請し、審査が通れば、各自治体から学用品費や給食費・修学旅行費などの一部を支給してくれます。地域によって現金支給・現物支給変かが変わります。

るか
るか
特に進級時にもお金を受け取れるのだけど
進学時は『新学用品費(準備金)』が5万円近く貰えるんだ~。
学校って毎月ちょこちょこ教材費の集金がされるんだけど…
それ相応の金額も受け取れるよ!ありがたいよね。

学校から『就学援助申請書』が配布され、期限内に学校へ提出をすれば審査を受けられます。

役所でも用紙が受け取れ、申請も可能です。

車庫証明・名義変更

車庫証明


車を所有していて、引っ越しをする場合、まず新しい住所地の警察署に『車庫証明』の変更手続きが必要です。

必要なもの
・車庫証明申請書(警察にあります)
・保管場所使用承諾証明書(駐車場管理者に記入してもらう)または自認書(自分の土地の場合)
・駐車場の場所の地図(所在図と配置図)
・印鑑(認印OK)

費用

約2,500~3,000円程度申請から3~7日程度で証明書発行可能。

車の名義(所有者)変更

名義を変える場合は、『運輸支局(陸運局)』で手続きを行います。

必要なもの
・自動車検査証(車検証)の原本
・譲渡証明書(元の所有者の実印押印)
・元の所有者からの委任状(元々自分が所有者で、名義変更のみであれば必要なし)
・新所有者の印鑑証明書(役所で取得/3か月以内のもの)
・新所有者の印
・新しい車庫証明書(警察署で取得後1ヶ月以内のもの)
・新住民住民票(引っ越した場合)費用
約500円程度書類が完了していれば、運輸支局で即日手続き完了

 

銀行の名義・印鑑変更


銀行の窓口で手続きが可能です。

印鑑は姓と異なっても良いらしく、私は結婚時代の姓のままでも良いと言われ、そのまま使っているよ。
盗まれた際、今の姓と異なる方が防犯上にも良いと思ったんだ~。

必要なもの
・身分証明書
・印鑑
・キャッシュカード
・通帳

「年金分割」の手続き


結婚期間中の年金も平等に分割しなければならない
ことになっています。夫婦間で話し合い、手続きをすることになったら、元夫と一緒に年金事務所で手続きをします。年金分割請求の期限は2年以内なので、手続きをする方は早めに行うことをおすすめします。

必要なもの
・年金分割の合意書(または年金分割について記した公正証書)
・双方の年金手帳
・双方の戸籍謄本
・本人確認のできるもの(免許証やパスポートなど)

「会社」に離婚の報告


会社に所属している場合は、会社に離婚の報告をして届出を提出する必要があります。
「仕事仲間に離婚の事実を知られたくない」方の場合は、そっと伝え、職場のみ結婚期間中の姓で働き続けることも可能です。

扶養や社会保険・年金の手続きも必ず会社の総務や人事の職員に手続きをお願いすることになるため、早めに報告がおすすめです。

私は職場でその

るか
るか
ままの姓で働いているよ~
国家資格者なので、国家資格証をどちらの姓でも名乗って良いという証書に変更したよ!

 

家の名義変更・住宅ローン借り換え


家を購入していて、自分に名義を変更する方に関しては、名義変更手続きが必要になります。

名義だけ変更するのであれば、弁護士に相談をして、元夫とも直接コンタクトを取って貰えれば手続きが行えます。

その場合、住宅の価値によって手続きに必要な費用が異なります。

必要な書類は、弁護士から案内があるので、まずは弁護士に相談をしましょう。

住宅ローンを借り換える場合は、名義変更前に借り換え審査をする銀行に相談し、借り換え時に手続きをしてもらいます。

借り換えはめちゃくちゃハードルが高いです。

私は単独債務に借り換えた経験をしているので、今後これについても記事を作成をする予定なので、興味があれば読んで頂ければと思います。

まとめ


まず、全部チェックされた方…お疲れさまでした。

かなり長かったので、疲れましたよね。

まずはチェックリストで何が必要かを確認しておき、詳細は実際に手続きする際に確認してみてくださいね。

離婚後にも色んな手続きが待っていますが、ひとりじゃありません
このチェックリストが待っています。
ひとりで抱えず、ひとつひとつ必要時に手続きをしていってください。

ひとりで手続きを行っていると心がしんどくなることがあります。
こういうデリケートな手続きに関してや、離婚に際しての相談は、身内や仲の良い友人にも言えないことがあります。

不安を言葉にして解決に結び付けたい、誰かに聞いて欲しいと思った方は、コメントやメッセージもお待ちしています。