こんにちは、るかです!
「目標を立てて新しいことを始めたのに、三日坊主で終わってしまった。」
「やる気はあったのに、結局続けられなかった。」
そんな経験をしたことは、ありませんか?
実はこれ、あなたが怠け者でも飽き性な訳でもなく、脳のあるクセが影響しているんです。脳は新しいことを始めようとするとストレスを感じ、無意識に元の自分に戻ろうとします。
今回は、脳科学の視点から、やる気が続かない本当の理由と「続けられる自分」になるためのヒントを、わかりやすくお話します!
やる気が続かないのはなぜ?
突然生活リズムを変えたり、今までやったことがない運動を始めようとすると、脳が始める前の自分に戻そうとしてきます。
これは、生きていくための生存本能から起きている『現状維持の法則』が関係しています。
「やらずに生きてこられたのだから、必要がない。」と、無意識に脳内が辞めさせようとするんです。
それは、脳の活動エネルギーが影響していました。
脳は、体の体積から占める割合はわずか2%にも関わらず、体全体の20%のパワーが必要。
体のエネルギー比率はこちら
人間の体は
内臓が60%、脳が20%、筋肉15%、皮膚・骨・消化器が5%エネルギーを消費しています。
実は、“ぼーっとしてても”脳は働き続けてるんです!
脳は他の体の機能と比べてもパワーをたくさん使うから、少しでも活動を抑えてパワーを温存していたいと思っています。
だから、ホメオスタシスというホルモンが働き、新しいことを始める前に自分に戻そうとして、脳は省エネモードになっていたんです。
脳は少しでも省エネモードで過ごせるように、”変化”を”危険”とみなし…指令を出します。
・自己啓発本やYouTube動画から影響を受けて
「日記を書くぞ!」って決めたけど、三日坊主…
・憧れの芸能人の影響で
毎朝1時間ランニングすると決めたけど、だんだん億劫になったり…
・電車のつり革広告を見て
毎日通勤電車で本を読む!と決めても…気付いたらいねむり
続けるコツとは?
続けるコツは、ズバリ!”脳を騙すこと”です。
って、思いますよね?
実は、脳は”変化”を”危険”とみなして抵抗しますが、気付かないくらいの小さな変化はスルーするんです。
これを、『閾値の法則』と言います。
人が”変化”とみなすには、一定以上の刺激が必要とされており、その閾値以下であれば、”変化”と気づかれにくいんです。
例えば…
・5分ストレッチする
・電車に乗ったら本を開いてみる
こういったことから、少しずつ時間・やることを増やしていくと
「これは、ずっとやってきていたこと」と脳は騙され、
徐々に”日常”とみなすようになります。
さらに小さな成功体験を積み重ねることで、やる気・自信・習慣が育ちます。
これを、『スモールステップ理論』といいます。
つまり、脳に”変化”していないと思い込ませながら、習慣を身につけていき、自信をつけることが可能です。
その際気を付けたいのは、一度にいくつもの新しいことを始めないことです。
脳は同時に複数のことを取り組みことが苦手で、混乱してしまいます。そうすると、パニックになってしまい、結果として小さなことでも続けられなくなってしまいます。
まずはひとつに絞り、小さなステップから始める。
それが慣れてきたら、同じことを少しずつ大きくしていったり、別のことを始めて下さい。
「少しずつ、ひとつずつ」これを、忘れないでください。
例えば
いつもより1時間起きることを目標にして
数日後に…
まだ、寝ていようよ~
と、脳から指令され、全く走らなくなる半年後と…
5分早く起きることを目標にして
君はこの時間に起きて…いたよね?!
起きよう!!
と、脳をご認識させ、早く起きれたことに自信を付けていき
毎月5分ずつ早くし、半年後には毎朝30分早く起きれる未来
どちらがあなたの思い描く理想の半年後ですか?
私はすぐ成果を求めるタイプなので、
痩せることを目標に、運動ゼロ生活から
1時間走る!などの高い目標設定をして
何度も挫折しました。
しかし、5分のストレッチから始め、半年経過した今も毎朝20分のヨガを継続してます。
小さな目標から達成し続けることで継続できるようになったんです!
まずは、少しずつ、始めてみましょう。
続けられるようになれば、今度はやらないことを”危険”とみなし、これまた現状維持の法則が働きます。
要するに…脳をうまくだまして習慣化さえすれば、続けないことが”異常”となり
今度は
やらなきゃだめだよ!
と、指示してきます。
このように、少しずつ小さなことから始めることで、脳に”変化”だと感じさせず習慣化させることが『やる気を続かせるコツ』です。
脳と心の関係
ここまで、やる気が続かないのは脳の仕組みの影響であると説明してきました。
実は、他の感情も全て脳が作り出しているって知っていましたか?
「だるい」「悲しい」「嬉しい」「楽しい」「イライラ」
これらの感情は、脳内の指令で、ホルモンや神経伝達物質が動いた結果生まれています。
なんと!脳が感情を作り出しているんです。
代表的な脳内物質をあげると…
名称 | 働き(作用) |
---|---|
ドーパミン | やる気や快感を感じさせる作用 |
セロトニン | 心を落ち着かせる作用 |
オキシトシン | 人とのつながりや安心感を生み出す作用 |
ノルアドレナリン | 緊張やストレスでドキドキ・イライラ・焦りを感じさせる作用 |
扁桃体 | 恐怖や不安を感じ取って、身を守ろうとする作用 |
これらの物質が増えたり、減ったりすると…
・ストレスや睡眠不足・栄養不足になると…
⇨ドーパミンやセロトニンが減少し、だるくなる。
・失敗や孤独や危険を感じると…
⇨偏桃体やセロトニンが低下して、悲しくなる。
・褒められたり、行動した結果が良かったときは…
⇨ドーパミンが放出され、嬉しくなる。
・誰かと笑い合ったり、好きなことに没頭すると…
⇨ドーパミンやオキシトシンが働いて、楽しくなる。
・思い通りにいかなかったり、否定を感じると…
⇨偏桃体が働いたり、ノルアドレナリンが分泌して、イライラする。
これを踏まえ言えることは、その仕組みをきちんと理解することができれば、感情を客観的に見つめ、自分の感情をコントロールし、心を安定させるということです。
やる気を継続させるためにも、脳の仕組みを理解し、続けることが嬉しい・楽しいに感情をシフトし続けることも大切です。
まとめ
脳の仕組みを理解し、脳の仕組みとうまく付き合えるようになれば、設定した目標を達成することができるようになります。
やるきが続かないのは、あなたが怠け者だからではありません。
脳が『変化』に対し、防衛反応から生じる『現状維持の法則』によって、脳に『危険』『やめろ』と指令されるから続かないだけなんです。
しかし、少しずつ1つずつ変化させることで、脳に『元々やっていた行動』と思い込ますことができれば、『やらないと危険』とスライドされます。
継続しないことに対して『危険』『続けろ』と指令が出されるので、続けられる様になります。
続けることで、自信が付いていきます。
いきなりガラッと生活を変えるのではなく、今の自分の生活に近い変化を目標設定することが、自然と継続していけるコツになります。
みなさんも、今日から2週間、「自分との小さな約束」を1つだけ決めて実行してみませんか?
起きたてに深呼吸
1行日記
なんでもOK!
是非、コメント欄に取り組むことをで宣言してみてね!
2週間後に振り返りをするので、ぜひ一緒に取り組んでみましょう。
このブログを読み続けることで、あなたも自分を理解し、理想の自分に自分自身で導ける力ていきましょう。
《次回予告》
なぜかイライラする原因と対処法【ストレスチェックリスト付】
些細なことでイライラしているあなた、必見です!
ぜひ、またお越しくださいね!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
【参考文献】
池谷裕二(いけがや ゆうじ)著
『脳には妙なクセがある』(扶桑社)