「いや!」
初めて子どもの口から聞いたとき、 それは“成長の証”だと思って、少しうれしく感じた方も少なくないでしょう。
でもそのうちに…
忙しい朝、スーパーでの買い物中、食事のとき、お風呂の誘導時…
あらゆるタイミングで、子どもから飛び出す「イヤイヤ!」 泣かれたり、叫ばれたり、寝転がって動かない。
長期間毎日のようにこんなことが続くと、 「いつまでこの状態が続くの?」 「私の対応が悪いの?」 と不安にもなりますよね。
2人目以降の方にとっても、上の子とイヤイヤの出方が違ったり。
昨日とは真逆な理由で泣き出されたり。
子どもによって“イヤイヤの形”が違うことに戸惑うママも少なくないでしょう。
私自身、3人の子どもを育てていますが、全員イヤイヤのタイミングも期間もバラバラです。
同じ母から生まれても、子どもそれぞれに違いがあるのは、 それだけ「その子自身が、一人の人として育っている証拠」なのだと、今は思えます。
つい「こうあるべき」「こう言えば落ち着くはず」と教科書通りに対応したくなりますが、 イヤイヤ期の子どもとの関わり方には、これが正解というものはありません。
大切なのは、 あなたが、自分にとって無理なくできる方法を見つけることです。
私の末っ子も、まさに今イヤイヤ期の真っただ中で日々格闘中です。
そんな日々の中で、ふと立ち止まって見つけた、子どもの「いや!」の奥にある気持ちに寄り添い、少しでもあなたとお子さんの毎日が“つらい時間”から“関わりを育てる時間”に変わっていくきっかけとなるような、今日から試せるイヤイヤ期の子どもへの対処法を5つご紹介します。
今日からできる!5つの「イヤイヤ」対処法
場面別対処法(着替え・ごはん・お風呂など)
自分ひとりで見るプレッシャーから解放されると、気持ちが楽になります✨️
今日できる1ステップ:家族、周りの友人に「少しだけお願いしたい」と素直に頼んでみましょう。
深呼吸3秒!少し離れて見守るのもひとつ。

遊んでいた公園やお友達の家から「帰らない!」と泣きわめかれたり、叩かれたりすると、疲れるし…イライラしますよね。怒りたくなる気持ちをグッと抑えるて、 心の中で3秒数えて見守る。それでも気持ちが落ち着かないなら、一度その場を離れて、物理的に距離をとることでクールダウンできる。そのうちに、子どもも落ち着くこともある。
少し離れて見守ることは、見放すわけではないから大丈夫。
今日できる1ステップ:「今は見守ろう」と自分に許可を出し、3秒待ってから反応しよう。
気分転換:「話題を変える」だけでも効果あり
ごはん中、急に「食べない!」と皿を押しのけられると、悲しいし腹も立ちますよね。そんなとき、「このにんじん、うさぎさんに似てるね!」と話題を変えると、食べだしたりします。
スーパーでコレ欲しい!と叫ばれたとき、公園の滑り台すべれる姿カッコよくて好きだな〜なんて伝えたら、その気になって公園へ向かおうとしたりします。
こんな風に、気持ちを別のことに逸らすこともひとつです。
今日できる1ステップ:「そういえば今日さ〜」など、子どもの好きな話題に切り替えてみよう。
先輩ママのリアルボイス:実践してみた結果
成功談:「選択権」で気持ちが変わった!
「2歳の息子がとにかく自分で何でもやりたがる時期で、手伝おうとすると大泣き。でも急いでいる朝は見守る余裕がなくて…。思い切って朝の支度を15分早めて『自分でやる時間』を作ったら、イヤイヤが減りました。時間はかかるけど、『できた!』という表情を見ると、早起きの苦労も報われます。」(5歳と2歳ママ)
失敗談:「気分転換」が逆効果に
「3歳の娘が公園から帰りたくないとゴネたとき、『あ、アイス屋さんがあるよ!』と誘導したら一時的には成功。でも次からは『公園の後はアイス!』が定番になってしまい、毎回おねだりの連続に…。安易な誘導は注意が必要だと学びました。今は『公園は〇時まで』と前もって約束するようにしています。」(3歳ママ)
試行錯誤の連続が当たり前
「上の子のイヤイヤ対策が効いたので、下の子にも同じことをやってみたら全く効果なし(笑)。結局、子どもによって効く方法は違うし、同じ子でも日によって違います。『これで解決!』ではなく、その都度対応を変えながら試し続けることが大事だと思っています。うまくいかなくても『また明日』と気楽に構えています。」(6歳と3歳ママ) みんなからの体験談を聞いてみて、改めて感じたこと。 それは、大切なのは「やって終わり」ではなく、日々の関わりの中で少しずつ見つけていくこと。 うまくいかない日があっても、それは失敗ではなく、子どもの気持ちを知るチャンスと考えてみましょう。
「なんでイヤイヤするの?」理由を知れば気持ちがラクになる

イヤイヤ期の子どもを前に、「どうしてこんなに言うことを聞かないの?」と思うことは自然なこと。でも、子どもがイヤイヤする理由を知ると、少し気持ちが楽になるかもしれません。
自我の目覚め:「自分でやりたい!」
1歳半から3歳頃は、子どもが「自分」という存在に気づき始める時期。「自分の意思で選びたい」「自分でやりたい」という欲求が強くなります。イヤイヤは、その小さな心の中での「独立宣言」なのです。
言語の未発達:「伝えられないもどかしさ」
言葉がまだ十分に発達していない時期のため、自分の気持ちや要求をうまく表現できません。「靴下が痛い」「お腹が空いていない」など、具体的な不快感を「イヤ」という言葉でしか表現できないんです。
心理的な自立への一歩:「試す」時期
親の反応を見て、どこまで自分の意思が通るのかを試しています。境界線を探る大切な時期であり、社会のルールを学ぶ準備段階でもあります。
脳の発達と感情コントロール
前頭前野(感情をコントロールする部分)はまだ発達途上。大人のように「我慢する」「気持ちを抑える」ことが生理的に難しい時期なのです。 実は、イヤイヤが全くない子どもの方が、発達面で心配になるケースもあります。自己主張ができることは、健全な発達の証でもあるのです。
合わなければ何度でもチェンジOK!「わが家流」を見つけよう

育児書やSNSで紹介されている対処法は、あくまで”参考”にすぎません。
大切なのは、あなたとお子さんに合った「わが家流」を見つけること。
子どもによっても違う、日によっても違う。同じ家庭で育っても、上の子と下の子でイヤイヤの出方や効果的な対応が全く違うことは珍しくありません。
さらに、同じ子どもでも体調や気分によって日々変化します。
SNSや本は”参考程度”でOK
育児の情報があふれる現代。
「みんながやっていること」
「専門家が言っていること」
に振り回されがちですが、全ての子どもに当てはまる魔法の対処法はありません。
情報は「取り入れたいと思ったら試してみる」程度に留めましょう。
「変えてもいい」と自分に許可を出す
「一度決めた対応を変えるのは一貫性がなくていけない」と思い込んでいませんか?
子どもの成長や状況に合わせて、対応を柔軟に変えていくことは、むしろ子どもの変化に寄り添う証です。
「これでダメなら、また違うやり方を試せばいい」 この一言を自分に言い聞かせるだけで、肩の力が抜けて、子どもにも穏やかに向き合えるようになります。
あなたのイライラは、子どもにも伝わります。
まずは、あなた自身が楽になることが、イヤイヤ対策の第一歩です。
ちょっと立ち止まって:もし、自分が同じ立場だったら?
時々、子どものイヤイヤに対応しながら、立ち止まって考えてみてください。
もしあなたが同じ立場だったら、どう感じるでしょうか?
伝わらないもどかしさ
上司や配偶者に「何が言いたいの?」と聞かれても、うまく説明できないことはありませんか?
子どもはそれが毎日のことなのです。
強制されることへの反発
突然「今すぐ片付けなさい」「すぐに出かけるよ」と言われて素直に従えますか?
事前の予告なく予定を変更されたら、大人でも不満を感じるはず。
選択権がない不自由さ
食べたいものも、着たい服も、行きたい場所も全て他人に決められたら?
子どもは毎日、多くのことを大人に決められています。
子どもの「イヤ」には、「もっと自分を尊重してほしい」「自分で決めたい」というメッセージが込められているのです。
その小さな声に耳を傾けるとき、対立ではなく、共感から始まる関わりが生まれます。
まとめ:親子の関係が育つ”特別な時間”に

イヤイヤ期は大変です。
思うようにいかない日々に疲れ果てることもあるでしょう。
でも、この時期は親子の絆を深める特別な機会でもあります。
子どもにとっては、「自分の気持ちを表現する方法」を学ぶ大切な時間。
親にとっては、「子どもの気持ちに寄り添うコミュニケーション」を育む貴重な経験。
正解を求めるより、あなたとお子さんにとっての”心地よさ”を大切に。
一緒に笑える瞬間、互いを理解できた喜び、少しずつ増えていく「できた!」の体験。
それらを積み重ねていくことで、イヤイヤ期は単なる「大変な時期」から「成長を共有する特別な時間」に変わっていきます。
子どもの「イヤ」の向こうには、成長しようとする小さな意思があります。
その芽を、あなたの”寄り添い”で大きく育ててあげてください。
▼ あなたのイヤイヤ期エピソード、聞かせてください!
「うちの子はこんなイヤイヤをする」「これを試したら少し楽になった」など、ぜひコメントでシェアしてください。
みんなで一緒に乗り越えましょう!
朝、まだパジャマのまま「この服イヤ!」と逃走。
急いでるのに全力拒否される…そんな時は「どっちの服がいい?」と2択で“選ばせる”のが効果的。
イヤイヤの要因のひとつは、何でも決められていることに対し、自分で決めたい!の表れ。
だから、食事や入浴時でも同じ様に、自分で決めた!と、実感できることが大切なんです。
目の前のものをイヤ!と言うのであればどれがいい?と、2択や3択にして選ばせてあげ、満足してもらいましょう。
今日できる1ステップ:まずは、いずれかの場面で“選ばせる”声かけをしてみましょう。
気持ちを抑える手段(深呼吸/イライラログなど)

「うるさい!」「もう知らない!」とつい口走りそうなとき、まずは深呼吸をしてみましょう。
それでも落ち着かない場合には、ノートに書き出してみましょう。
なんでイライラするのかを書き出すことで、冷静に考えられるようになります。
さらに後々見返すとこで、自分がイライラするパターンに、気づきやすくもなります。
今日できる1ステップ:イライラを感じたら、その後「今どんな気持ちだった?」と内省メモをつけてみましょう。
周りに助けを求める(夫・上の子・園の先生・近所の友人)

イヤイヤが激しい日が続いて、もう限界。そんな時、家族や友人に「今日、10分だけ子ども見てくれない?」と頼む。
自分ひとりで見るプレッシャーから解放されると、気持ちが楽になります✨️
今日できる1ステップ:家族、周りの友人に「少しだけお願いしたい」と素直に頼んでみましょう。
深呼吸3秒!少し離れて見守るのもひとつ。

遊んでいた公園やお友達の家から「帰らない!」と泣きわめかれたり、叩かれたりすると、疲れるし…イライラしますよね。怒りたくなる気持ちをグッと抑えるて、 心の中で3秒数えて見守る。それでも気持ちが落ち着かないなら、一度その場を離れて、物理的に距離をとることでクールダウンできる。そのうちに、子どもも落ち着くこともある。
少し離れて見守ることは、見放すわけではないから大丈夫。
今日できる1ステップ:「今は見守ろう」と自分に許可を出し、3秒待ってから反応しよう。
気分転換:「話題を変える」だけでも効果あり
ごはん中、急に「食べない!」と皿を押しのけられると、悲しいし腹も立ちますよね。そんなとき、「このにんじん、うさぎさんに似てるね!」と話題を変えると、食べだしたりします。
スーパーでコレ欲しい!と叫ばれたとき、公園の滑り台すべれる姿カッコよくて好きだな〜なんて伝えたら、その気になって公園へ向かおうとしたりします。
こんな風に、気持ちを別のことに逸らすこともひとつです。
今日できる1ステップ:「そういえば今日さ〜」など、子どもの好きな話題に切り替えてみよう。
先輩ママのリアルボイス:実践してみた結果
成功談:「選択権」で気持ちが変わった!
「2歳の息子がとにかく自分で何でもやりたがる時期で、手伝おうとすると大泣き。でも急いでいる朝は見守る余裕がなくて…。思い切って朝の支度を15分早めて『自分でやる時間』を作ったら、イヤイヤが減りました。時間はかかるけど、『できた!』という表情を見ると、早起きの苦労も報われます。」(5歳と2歳ママ)
失敗談:「気分転換」が逆効果に
「3歳の娘が公園から帰りたくないとゴネたとき、『あ、アイス屋さんがあるよ!』と誘導したら一時的には成功。でも次からは『公園の後はアイス!』が定番になってしまい、毎回おねだりの連続に…。安易な誘導は注意が必要だと学びました。今は『公園は〇時まで』と前もって約束するようにしています。」(3歳ママ)
試行錯誤の連続が当たり前
「上の子のイヤイヤ対策が効いたので、下の子にも同じことをやってみたら全く効果なし(笑)。結局、子どもによって効く方法は違うし、同じ子でも日によって違います。『これで解決!』ではなく、その都度対応を変えながら試し続けることが大事だと思っています。うまくいかなくても『また明日』と気楽に構えています。」(6歳と3歳ママ) みんなからの体験談を聞いてみて、改めて感じたこと。 それは、大切なのは「やって終わり」ではなく、日々の関わりの中で少しずつ見つけていくこと。 うまくいかない日があっても、それは失敗ではなく、子どもの気持ちを知るチャンスと考えてみましょう。
「なんでイヤイヤするの?」理由を知れば気持ちがラクになる

イヤイヤ期の子どもを前に、「どうしてこんなに言うことを聞かないの?」と思うことは自然なこと。でも、子どもがイヤイヤする理由を知ると、少し気持ちが楽になるかもしれません。
自我の目覚め:「自分でやりたい!」
1歳半から3歳頃は、子どもが「自分」という存在に気づき始める時期。「自分の意思で選びたい」「自分でやりたい」という欲求が強くなります。イヤイヤは、その小さな心の中での「独立宣言」なのです。
言語の未発達:「伝えられないもどかしさ」
言葉がまだ十分に発達していない時期のため、自分の気持ちや要求をうまく表現できません。「靴下が痛い」「お腹が空いていない」など、具体的な不快感を「イヤ」という言葉でしか表現できないんです。
心理的な自立への一歩:「試す」時期
親の反応を見て、どこまで自分の意思が通るのかを試しています。境界線を探る大切な時期であり、社会のルールを学ぶ準備段階でもあります。
脳の発達と感情コントロール
前頭前野(感情をコントロールする部分)はまだ発達途上。大人のように「我慢する」「気持ちを抑える」ことが生理的に難しい時期なのです。 実は、イヤイヤが全くない子どもの方が、発達面で心配になるケースもあります。自己主張ができることは、健全な発達の証でもあるのです。
合わなければ何度でもチェンジOK!「わが家流」を見つけよう

育児書やSNSで紹介されている対処法は、あくまで”参考”にすぎません。
大切なのは、あなたとお子さんに合った「わが家流」を見つけること。
子どもによっても違う、日によっても違う。同じ家庭で育っても、上の子と下の子でイヤイヤの出方や効果的な対応が全く違うことは珍しくありません。
さらに、同じ子どもでも体調や気分によって日々変化します。
SNSや本は”参考程度”でOK
育児の情報があふれる現代。
「みんながやっていること」
「専門家が言っていること」
に振り回されがちですが、全ての子どもに当てはまる魔法の対処法はありません。
情報は「取り入れたいと思ったら試してみる」程度に留めましょう。
「変えてもいい」と自分に許可を出す
「一度決めた対応を変えるのは一貫性がなくていけない」と思い込んでいませんか?
子どもの成長や状況に合わせて、対応を柔軟に変えていくことは、むしろ子どもの変化に寄り添う証です。
「これでダメなら、また違うやり方を試せばいい」 この一言を自分に言い聞かせるだけで、肩の力が抜けて、子どもにも穏やかに向き合えるようになります。
あなたのイライラは、子どもにも伝わります。
まずは、あなた自身が楽になることが、イヤイヤ対策の第一歩です。
ちょっと立ち止まって:もし、自分が同じ立場だったら?
時々、子どものイヤイヤに対応しながら、立ち止まって考えてみてください。
もしあなたが同じ立場だったら、どう感じるでしょうか?
伝わらないもどかしさ
上司や配偶者に「何が言いたいの?」と聞かれても、うまく説明できないことはありませんか?
子どもはそれが毎日のことなのです。
強制されることへの反発
突然「今すぐ片付けなさい」「すぐに出かけるよ」と言われて素直に従えますか?
事前の予告なく予定を変更されたら、大人でも不満を感じるはず。
選択権がない不自由さ
食べたいものも、着たい服も、行きたい場所も全て他人に決められたら?
子どもは毎日、多くのことを大人に決められています。
子どもの「イヤ」には、「もっと自分を尊重してほしい」「自分で決めたい」というメッセージが込められているのです。
その小さな声に耳を傾けるとき、対立ではなく、共感から始まる関わりが生まれます。
まとめ:親子の関係が育つ”特別な時間”に

イヤイヤ期は大変です。
思うようにいかない日々に疲れ果てることもあるでしょう。
でも、この時期は親子の絆を深める特別な機会でもあります。
子どもにとっては、「自分の気持ちを表現する方法」を学ぶ大切な時間。
親にとっては、「子どもの気持ちに寄り添うコミュニケーション」を育む貴重な経験。
正解を求めるより、あなたとお子さんにとっての”心地よさ”を大切に。
一緒に笑える瞬間、互いを理解できた喜び、少しずつ増えていく「できた!」の体験。
それらを積み重ねていくことで、イヤイヤ期は単なる「大変な時期」から「成長を共有する特別な時間」に変わっていきます。
子どもの「イヤ」の向こうには、成長しようとする小さな意思があります。
その芽を、あなたの”寄り添い”で大きく育ててあげてください。
▼ あなたのイヤイヤ期エピソード、聞かせてください!
「うちの子はこんなイヤイヤをする」「これを試したら少し楽になった」など、ぜひコメントでシェアしてください。
みんなで一緒に乗り越えましょう!