こんにちは。
このブログをご覧いただき、ありがとうございます。
私は第3子出産時、生死をさまよったアラフォーママです。
この経験を通し、これからの人生を考えた末にシンママの道を選びました。
死を目前に見えた景色や心の声、感情の変化を赤裸々にお伝えしていきます。
私は心奥底の気持ちに気付き、難ありの夫と前向きに向き合いました。
しかし、彼は何ひとつ変わりませんでした。
妻が死にそうな体験をしたり、いくら妻から歩み寄ろうとしたりしたところで、クズには響かないという実体験を参考に、これからのことを検討して頂ければと思います。
読みながら、自分の心の声にも耳を傾けてみてください。
死を目前に経験をしたこと
私は、15年間今にも死にたいと思っている方や、妄想によって死を選んでしまう方々の相談に乗ってきました。
そこで出会った方々の突然の自殺、長年の服薬による突然死、自殺未遂後に搬送された方々の入退院調整など、多くの「死」に寄り添ってきました。
その割には、自分の「死」についてはよく考えていませんでした。
生死をさまよっている際に見えた世界
第3子出産後、私は原因不明の出血により、死をさまよいました。
血の気が引いていく感覚、徐々に見えなくなる視界、閉ざされた世界。
それは暗い雲に覆われた世界に私の意識だけがいる感覚。
そこには何の存在もなく、音楽と浮かぶ文字が流れてくる世界。
私の元に最初に流れてきた文字は、”夫の名前”と”会いたい”という文字。
私の潜在意識が求めたのは、嫌悪感を抱いて毎日イライラを向けていた夫だったのです。
そっか…日々の生活に必死で自分の心の声に蓋をしていたんだね。
好きと嫌いは隣り合わせと言うけれど、本当は大好きなままだったんだね。
やっと気付いたのに、もう会えないのかな?
生きることができたらこの想いを伝えたいと思いながら、ここからまた眠りにつきました。
生きようとする力
次に見えた世界は、どこまでも続く灰色の雲。
ぼーっとしていると、突然自分を吸い込もうとする強い力に引き寄せられ、大きな掃除機に吸い込まれる様な感覚。
魂を吸い込まれ、死の世界に連れていかれるのだと直感で感じました。
「死にたくないよ~」
と、必死に逆方向に向かって歩きました。
それでもどんどん呼吸が出来なくなり、もうダメだと感じた瞬間、突然手術室に医者が複数名いる光景が見えました。
「バカやろー」
「しっかりしろ!」
怒声が飛びかう中、私の口の中に何かを入れられ、ここから長い眠りにつきました。
吸い込む力はなくなったけど、真っ暗な世界に包まれた私。
わんわん泣きながら
今度は子ども達の名前を呼び、「生きたい」と叫びながらさまよい続けました。
するとサーっと明るい光に包まれ、目を覚ましました。
そこには数名の看護師が私をケアしている姿と
「意識が戻りました~」
という大声が飛び込んできました。
「生きてた」と安堵したのを今も鮮明に覚えています。
死を予期した時に、思いも知らない自分の潜在意識に出会います。
人間は、普段考えていることの奥の奥に本当の気持ちが隠れていますが、環境や感情によって分厚いドアに閉ざされてしまいます。
私にとって隠された想いは、夫への愛情でした。
伝えたかった想いと裏腹な現実
「生きてて良かった」と思った矢先に、私は生きることの大変さを感じる日々を過ごしました。
夫への想いを胸に、毎日感謝の気持ちを伝えながら夫婦関係修復に努めようと誓っていました。
しかし、思いとは裏腹に最悪な結末を迎えました。
腕の痣は医師の格闘した証
人間の血液は全身で5リットル。
私は15リットル出血し、輸血でそれをまかなったため、生き返った時の体内の血液は献血をした方々の血液で満たされていました。
ありがたい話です。
輸血というと、点滴で体内におとしていくイメージがあるかと思います。
私の場合は、出血のスピードが間に合わず医師たちが直接ぶっとい注射針で腕に入れたそうです。
結果、こんな腕になっていました。
生きた証だと感じ、この腕の痣が尊く感じました。
ちなみに、この痣は1ヶ月程で消えました。
水も飲み込めない
意識を失い、人工呼吸器を挿管された時間は約10時間程度にも関わらず、体は一気に機能低下しました。
体は全く起こすことが出来ず、口に水を含んでも飲み込むこともできない状態でした。
完全介護状態となり、とても驚き、同時にショックを受けました。
生き延びたのは良いが、こんな体で子ども達を育てていけるのかと絶望しつつ、子どもに会いたい一心でリハビリを行い、前向きに退院に向けていました。
救急病院は緊急の状態から脱したら退院をする必要があるため、
「退院のゴールは歩けるようになること」でした。
当初1ヶ月はかかるだろうと言われた入院生活でしたが、必死の努力と驚異の回復力で1週間で歩けるまでには回復しました。
医師たちもこれには驚愕していました。
私が救急病院入院中、産後間もない長男は出産をした産院が特別に預かってくれました。
いきなり自宅で長男との生活スタートは不安であったため、産院に長男と入院をさせて貰えないか相談し、退院先として受けれてもらうことになりました。
夫をダメにしたのは私?
自分がいつ退院できるかも分からなかったので、長男坊の出産届提出は元夫に依頼したのですが、最悪でした。
書き方が分からない、どうすれば良いのだなど、怒声で電話を入れてきました。
私…死ぬ寸前から回復したてで…頭も回らないのに、なんで怒鳴られなきゃいけないの?
と、ショックでかなり動揺をしました。
その後も、ことあるごとに文句と怒声の電話が続きました。
私のこころを追い詰めた極めつけは、夫の交通事故でした。
その日は埼玉にしては珍しい大雪の日でした。
雪の日で運転の心配はありましたが、元々夜勤日だった夫は私の妹に子ども達を預けに行く予定でした。
外出ついでに退院に必要なものを持ってこられないか提案メールをしました。
なりより、その日は長女の誕生日でもあったので、長女に会いたい想いもありました。
なんの返信もないまま、突然夫は来院しました。
長女と対面し、荷物も受け取れたことに満足していました。
しばらくして、夫から電話が入りました。
「てめぇがこんな雪の日に運転させたから、事故ったじゃねぇか!どうしてくれるんだよ!!」
突然の怒声と、驚きの情報にパニックになりました。
冷静に状況を確認すると、前の車に追突をしたが、時速10キロ程度だったので、乗車していた方も子ども達も無事であるとのこと。
まずは一安心しましたが、元夫の怒りは収まらず罵声が止まりませんでした。
こちらの車が受けた衝撃は強く、バンパーは丸ごと外れ、ボンネットがしまらなくなり、前照灯は横に飛び出し、走行不可能になった様でした。
一旦電話を切り、加入している保険会社へ電話を入れ、状況と元夫の連絡先を伝えました。元夫にはそのまま保険会社からの連絡を待ってもらえる様伝え、その後のことは任せました。
植物状態一歩手前になっていた私の姿を目の当たりにしたにも関わらず、そんな相手に怒鳴り散らせることに、驚きました。
そして、どんなことが起きても、変わらない人は変わらないのだと知りました。
子どもに早く会いたい一心で、奇跡的な回復をして退院に至った。
家族を思いながらリハビリ中の妻に対し、クズは自分の事しか考えない。
妻が植物状態になりかけた姿を見ても尚、怒鳴り散らせるクズもいる。
クズに寄り添うのは時間の無駄
産院での生活を経て、私は自宅退院をしました。
その日から、私は必死に夫へ感謝の気持ちを伝え続けました。
同居生活ともなれば、歩み寄ることで彼も変わるかもしれないと、淡い期待をしていました。
しかし、夫の態度は悪化する一方でした。
「退院して2週間も経つんだから、子どもをみれるよな!」
「お前が現金をよこさないからバイトして稼ぐ」
と、仕事時間外も外出する様になりました。
体もろくに動かない状況に子どもと取り残され、戸惑う日々でした。
突然届いた知らせ
退院して1ヶ月経過したころ、突然弁護士事務所からハガキが届きました。
夫に問い詰めると…
知らない間にギャンブルで借金を膨らまし、債務整理をしたことが発覚しました。
バイトはそのためでした。
言えなくしたのは自分だと感じ、バイトを応援することにしました。
しかし、彼の態度はそれからも変わらず、とにかくイライラをぶつけられる日々でした。
さらに2カ月ほど経過したある日、ポストに手紙が届きました。
今度は、弁護士事務所から債務整理のための返済がなされていないので、裁判所執行をするといった内容でした。
裁判所執行とは、借金返済をしないことによって裁判所に所持しているものを差し押さえされてしまうものです。
弁護士からの回答と彼の反応
すぐさま市役所の弁護士に今後どうなってしまうのか確認をしました。
自宅は夫との連帯債務。
債務者私ひとりに変えなければ自宅は差し押さえられてしまう、差し押さえれれば銀行から一括返済を要請される。
債務者を変更する際、彼の債務整理は不利になる。
借り換えをするには「離婚」しかないといった返答でした。
夫を問いただしたところ、借金返済のためのバイト代も全てギャンブルに費やしていたのです。
この事件発覚を機に、夫は些細なことに対しても怒鳴り散らすようになりました。
ここまできたか…と、私は窮地に追い込まれました。
私の決断
子ども達は今の家の環境、近所の方々をとても気に入っていました。
私は、子ども達と自宅を守るために離婚を決意しました。
共有してきた時間によって、誰に対しても情が沸くかと思います。
そして、潜在意識に潜んでいる相手への愛情もあります。
そんな感情が、夫達と離婚できない原因になっていることもあるかと思います。
しかし…クズ相手にはそんな感情無用です。
もしあなたが困った状況下になっても、クズは助けてくれません。
むしろ、追い打ちを掛ける存在にさえなります。
長い人生を共に歩むために必要な夫は、大変な時に共に助け合える夫です。
この経験によって学んだことは
普段感じている感情は潜在意識にある感情とは違うこと。
クズはどんな状況を体験しても、クズのまま。
歩み寄ったところで、クズは変わらない。
クズと費やす時間は、自分のこころがすり減らされるだけでいいことなし。
クズは早く切り捨てることで、自分の人生が明るくなる!
私はこの答えに、生死をさまようまで気付けませんでした。
しかし、みなさんは私の経験を通して気付けたと思います。
無駄な時間を費やす前に
自分の夫がクズだと感じることがあるのであれば離婚決断を急ぐことをおすすめします。